次代担う人材育成へ 伊那中で学習会

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上伊那地域の産学官関係団体でつくる「郷土愛プロジェクト」(会長・向山孝一KOA会長)は1日、人材育成について学び合う「伊那谷人材育成ラボ」を伊那市の伊那中学校で開いた。地域の将来を見据え、産学官連携による人材の育成を目指して初めて企画。上伊那の企業、学校、行政の関係者約20人が参加し、授業参観やグループ討議を行い、意見を交換した。

同プロジェクトは、産学官が連携し郷土愛を大切にした次世代育成やキャリア教育に関する事業を実施。少子高齢化や都市部への人口流出が課題となる中、地域が一体となって次代を担う人材の育成を進めていきたい考えだ。

参加者はまず1~3年生の11クラスに分かれ、国語や数学、理科、技術、音楽などの授業を参観した。各クラスでは先生の教え方や生徒とのコミュニケーションをつぶさに観察。期末試験の翌日でテストが返されるクラスもあり、生徒たちの表情や先生とのやりとりにも目を向けた。学活や清掃も見て回った。

この後、伊那市教育委員で社会保険労務士の田畑和輝さんと同校の武田育夫校長が人材育成をテーマに対談。田畑さんは「最近の若者は打たれ弱い」という見方があることを踏まえ「学校、企業とも同じ課題を抱えている。従来のような試練を与えて鍛えるというだけではミスマッチを起こす」と問題提起した。

武田校長は価値観が多様化する中、「社会」や「公」より「個」を重視する風潮があると指摘し、若い先生たちも含めて集団の中で学び合うことが少なくなっているという見方を示した。続いて、三つのグループに分かれて討議を行い、意見を交わした。

同プロジェクト事務局の上伊那広域連合は「キャリア教育は従来の市町村単位の取り組みでは中学卒業までが限界。就職まで接続させるためには産学官や広域の連携が必要になる」と話した。次回は企業を会場に行う予定。

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