2019年09月15日付

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2020年東京五輪の余波か―。伊那市は、来年8月の夏祭り「伊那まつり」の日程変更を検討する方針を明らかにした。東京五輪と日程が重なるため、警備員不足で安全対策が懸念されるためだという▼まつりの実行委員会は、日本中の警備会社が五輪の警備につくことが予想されるとし、7月に実行委の23団体と56人にアンケートを実施。「五輪期間を外して例年通り2日間実施」と「開催しない」が同数で最多だった。同時期に夏祭りを開いている他市の動向を注視しながら11月に対応を決めるという▼高校生のスポーツの祭典「全国高校総体」も五輪の影響を受けている。来年は北関東4県での開催を予定していたが、延べ4万人の宿泊場所が確保できないため、全国分散開催に変更になった。11競技を北関東4県で実施し、19競技を全国各地で行う計画だ▼これに伴い経費が膨大になることから、全国高体連はインターネット経由で財源提供や協力する「クラウドファンディング」方式で4100万円の資金調達を目指している。だが、今月上旬現在で金額は約390万円にとどまる▼五輪開催に異論はない。だが、国民生活への影響が広がっている側面を捉えると、複雑な心境だ。「すべてにおいて、五輪が最優先」という風潮になってほしくない。国民がこぞって、東京五輪を応援し、「五輪のためなら」と思える大会運営をしてほしいと願う。

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