企画展モリカラモリへ始まる 信州高遠美術館

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信州高遠美術館で開幕した「モリカラモリへ」

伊那市と交流のある東京藝術大学出身の作家8人による「森」をテーマにした企画展「モリカラモリへ」(市、市教育委員会など主催)が14日、同市高遠町の信州高遠美術館で開幕した。高遠町塩供の古民家「しおくの家」を拠点に取り組んできたデザインプロジェクトを通じ、同市の豊かな自然からインスピレーションを受けて制作した絵画など約60点を展示した。11月10日まで。

高遠町出身で同大の前身、東京音楽学校の初代校長を務めた伊澤修二(1851~1917年)の縁で旧高遠町時代から続く交流の一環。プロジェクトは地域の問題と向き合いながら芸術による活性化を目指して2017年度に始まった。

作品は絵画、映像、彫刻など多彩。「相対する憧憬」は都市部と森の映像を対比するようにプロジェクターで投影。過疎化が進む一方で都会からの移住者も多い地域の特徴を捉え、地域が抱える問題を提起した。

「forest」は霧に包まれた朝の山をモチーフに心象風景を表現。拓本の技法を用い、神秘的な光景を描き出した。全長2・5メートルの木彫作品「うき」は魚釣り用の浮きを拡大。前日には高遠ダム湖に浮かべるパフォーマンスも行った。

白鳥孝市長は開会あいさつで「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」に触れながら「森の大切さを感じてもらうきっかけにしてほしい」と期待。大学側の企画代表で同大美術学部の押元一敏准教授は「地域を取材する中で森が大きな要素になってきた。作品を通じて伊那市の風景、人々の暮らしを考えてもらえれば」と話した。

入館料は一般500円、小中学生150円。関連イベントとして15日は拓本のアートワークショップ、16日は短編ドキュメンタリー映画「福島桜紀行」の上映会・トークイベントを行う。

問い合わせは同館(電話0265・94・3666)へ。

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