2019年09月18日付

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前進は見られない?―。国立社会保障・人口問題研究所の調査で、夫婦間の家事や育児にかける時間が妻は夫の7倍と、10年前に比べほぼ変わっていない状況という。食器の片づけなど、必要な作業である「名もなき家事」も圧倒的に妻が担っている格好。時代は変わっても家庭内の労働環境は変わっていない▼調査は5年に1度行い昨年7月、既婚女性6000人余から得た回答をこのほどまとめた。家事時間は、平日で妻が1日平均4時間23分と夫約37分の約7倍、休日も妻が同4時間44分と夫約1時間6分の約4倍だった▼今回の調査では初めて、ごみ出しおよびごみの分別や口座・お金の管理、食器の片づけなど、いわゆる名もなき家事(見えない家事)についても調査。およそ9割の家庭で妻が担っていた▼家事メン、イクメンブームに加え、昨今はテレビコマーシャルで夫婦一緒に、食事の準備をする姿が流されるなど、夫に家事を顧みる機運を促す空気は高まっている。だが、調査結果からは家事メンが増えている様子は一向に見られない▼働き方改革関連法の施行に伴う労働環境の変化で、夫の意識の変化には期待がかかるところ。これに加えて期待が持てそうなのが、将来「夫」となる男児を持つ母親たちによる「家事メン」教育の充実だろうか。家庭生活を円滑に営んでいくすべてを知る主婦の経験と知恵の伝授がいっそう求められている。

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