伊那市高遠町総合支所建て替えへ庁内検討組織

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建て替えが検討されている伊那市高遠町総合支所

伊那市は、市高遠町総合支所(高遠町)の建て替えに向けて庁内検討組織を設置する方針を決めた。2月に地元の「高遠町総合支所庁舎あり方研究委員会」から報告書が提出されたことを受け、現在は部局長レベルで事業の進め方を検討している。今後は新たな検討組織に移行し、本格的な検討を始める方針だ。

高遠町総合支所は旧高遠町役場として1966年に建設された。鉄骨鉄筋コンクリート造り地上4階・地下1階建てで、延べ床面積は約1700平方メートル。2006年の合併後は総合支所として使われてきたが、耐震性の不足に加え、老朽化も進んでいたことから、昨年11月に近くの高遠町保健センターに仮移転し、業務を続けてきた。

白鳥孝市長は13日の市議会9月定例会一般質問で「現在、庁内で本庁、総合支所の役割分担、適正な人員配置などを検討するための事務量の調査を行っている」と説明。その上で、「今後、庁内検討委員会を立ち上げて具体的な検討に着手する」との見通しを明らかにした。

白鳥市長は「あり方検討委員会の報告書で地域の皆さんの思いをしっかり受けて止めている」と強調。一方で、「社会情勢の変化の中で将来を見据え、市全体の組織や公共施設の在り方、行政サービスの運営方法などを総合的に判断していく必要がある」とも指摘。建設時期については市の財政状況も踏まえ「できるだけ早く」という従来の立場を繰り返した。

市によると、高遠町地域協議会は今年度、あり方研究委の報告書をさらに掘り下げていくため、小委員会を設置。市も地域と「両輪」で議論を深めていく方針で、新庁舎の位置、機能、組織を中心に建て替えに向けた検討を進めていきたい考えだ。

一般質問でこの問題を取り上げた宮原英幸氏は「3市町村は対等の立場で合併したもので、自治体としての歴史、風土、文化などが十分尊重されるべき」とする一方、「合併した以上は新市全体の発展に資する政策がとられるべきで、総合支所の問題は該当地域にすべて委ねられる課題ではない」とし、市の積極的な対応を求めた。

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