2016年07月03日付

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農機具小屋にしまってあった草刈り機を盗まれた。この春のことだ。しかも2台。1台はほぼ新品だった。これだけの財産を盗まれたのは初めてだったから、わが家の一大事。経済的損失はもちろん、精神的なダメージも大きかった▼小屋は自宅の隣りにある。真夜中、他人が敷地に入り、小屋のドアを開けて…想像しただけでぞっとする。かぎをかけるべきだったと反省し、センサー式の照明を取り付け、家の戸締まりも厳重にした。田舎だから、わが家だけは大丈夫、そんな根拠のない安心感で油断していた▼やはり身近な犯罪の特殊詐欺。被害が多発する岡谷市は「非常事態」を宣言した。市内で半年間の被害額が4000万円を超え、約1500万円だった昨年1年間を上回る。市職員をかたり医療費の還付金を振り込むからとATMを操作させ、金をだまし取る手口が目立つという▼被害者の多くは70歳以上の高齢者。家族で、地域ぐるみで常に話題にしていくのも大切だろう。岡谷市に限らず、似たような内容の詐欺電話は場所を選ばずかかってくる。宣言文にある「『ひとごとじゃない!』という危機感を持つこと」が肝心▼「これからは喜怒哀楽に『疑』も入れる」(東京都板橋区、アツミールさん)。新潟県の「ダマされま川柳コンテスト」の最優秀作品だ。疑う行為は気持ちのいいものではないが、そうでもしないと身を守れないのも現実。

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