思春期治療など強化 県立こころの医療センター

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県立こころの医療センター駒ケ根(駒ケ根市)は、来年度から5年間の病院運営の指針となる第3期中期計画について主要事業をまとめ、20日の同施設運営協議会で示した。県の方針に基づき、児童思春期・青年期医療や、ゲーム依存症など多様化する依存症治療の強化を図るほか、m―ECT(修正型電気けいれん療法)センター開設など専門医療の充実を目指す。

説明によると、児童思春期・青年期医療は、近年増加傾向にある発達障害や情緒障害などに対応するため、専門の組織体制の確立と施設機能の充実を図る。

思春期外来の開設や多職種連携による初診診察体制の整備といったこれまでの取り組みを進め、今年度中に専門組織となる「こどものこころ診療センター」を開設。来年度からの計画期間中に新病棟も含めた施設機能をはじめ、小規模デイケアの施設整備や診療体制の充実、信州大学などと連携した専門医や看護師の人材育成などの検討を進める。

依存症治療は、ゲームに没頭し日常生活に支障が出る「ゲーム障害」や賭け事をやめられない「ギャンブル等依存症」の治療体制の構築を検討。専門外来を設けて対応してきたアルコール依存症は今年度、薬物依存症は来年度に県の治療拠点病院の指定を受ける見通しで、こちらも含め対策を充実させる。

専門医療としては、2021年度にm―ECTセンターを開設し、難治性精神疾患患者の受け入れ数を現在の週6人から同10人に増やすほか、22年度には成人のうつ病患者の治療が期待できるrTMS(反復経頭蓋磁気刺激治療)の開始を目指す。このほか、来年度の認知症疾患医療センター開設や、精神科訪問看護ステーション設置への検討、精神科医派遣など地域医療機関の支援などを盛り込んだ。

埴原秋児院長は「発達障害や多様な依存症など新たな医療ニーズに対応し、安心して受診できる体制整備を目指したい」と述べた。

計画案は年内にまとめ、県立病院機構を通じて県に認可を申請。認められれば年度内に策定する。

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