重文「羅漢図」など公開 諏訪市の教念寺

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諏訪市指定有形文化財の掛け軸「紙本著色『当麻曼荼羅図』」の解説を聞く来場者ら

諏訪市小和田の教念寺(中村在徹特命住職)は23日、寺所蔵の重要文化財「絹本著色2幅『羅漢図』」や、同市指定有形文化財「紙本著色『当麻曼荼羅図(たいままんだらず)』」、経堂、山門の2階に安置する西国三十三観音、釈迦三尊など寺宝の多くを公開した。檀徒ら大勢の人たちが訪れ、一点一点の前で立ち止まり時間をかけて見入った。24日(午前10時~午後3時)も一般を対象に開く。

同寺は、重文の「羅漢図」が、絹の損傷や絵の具の剥落など経年劣化していることから修復を行う。修復には数年を要することから、この機会に近年公開しなかった文化財なども併せて披露した。

「羅漢図」は「囉怙羅尊者(らごらそんじゃ)」と「半託迦尊者(はんだかそんじゃ)」を描い双福で、「囉怙羅尊者」にはリスのような動物が描かれている。動物は京都高山寺の国宝「明恵上人像樹上坐禅像」の画中にも描かれていることから、「明恵上人像」の制作に当たって影響を与えた一作とされている。本堂に展示し、同寺檀徒総代会の岩波秀成主務者が来場者に説明した。

教念寺は1571年開山。1843年の大火でほぼ全焼したが経堂は焼失を免れた。安置されていた西国三十三観音像は庫裏に並べ、大火の際運び出された楼上の釈迦三尊像と十六羅漢像は、階段を上って鑑賞。近くに住む70代の女性は、「門の上のお宝は話に聞いていたが、初めて見る。思わず手を合わせた」。

「境内が子どもの頃の遊び場だった」という藤森貫治同会副主務者は、「経堂を回した記憶はあるが、立ち姿や半迦に座る三十三の観音像を見た覚えはない。その表情は穏やかで見る者の心を酌み取ってくれる」。

岩波主務者は「重文や寺宝をじっくり見てもらい、なぜ貴重かを伝える機会にもなった。多くの人に関心を高めてもらい、うれしく思う」と話した。問い合わせは岩波主務者(電話090・8962・0071)へ。

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