2019年9月25日付

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9日朝、最大風速約40メートルの強い勢力を保ったまま関東に上陸した台風15号。千葉県では送電設備が破壊され2週間以上続く大規模停電を引き起こし、断水も発生した。台風で被害を受けた方々に心からお見舞いを申し上げたい▼昨年、茅野市内でも、台風により八ケ岳の岳麓を中心とする広範囲で停電が発生した。現代社会においては、何をするにも電気、電気、電気。いかに電気の無い生活が不便かを取材して気づかされた▼長期間の停電や断水は確かに災害だ。そんなさなか、水浴びをした養護学校生の行動が「不謹慎」だと苦情が寄せられたという。台風通過後の千葉県内は真夏並みの暑さで、水浴びしたくなるのも無理もないだろう。双方の気持ちが分かるだけに思いは複雑。千葉市の熊谷俊人市長は「心を寄せて頂いた上で、自粛はご遠慮下さい」と呼び掛けた▼苦情を言った人には、その人なりの「正義」があったのだろう。しかしネット社会になってから自身の正義を振りかざし主張する人が顕著に増えたような気がしてならない。「顔が見えない」ネットだからこその現象なのだろうか▼あおり運転で逮捕された男とともに捕まった女と間違われ、ネットに「さらされた」女性。犯人捜しをしネットにさらした人は、それが正義だと思っていたのだろう。しかしその正義が、時に無関係の人をも傷つける結果を招くことは忘れないでいてほしい。

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