縄文の遺物など捉える 津田直さんが写真展

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縄文の遺物や風景を撮影した自身の写真について語る津田さん

原村の八ケ岳美術館で、企画展「津田直写真展『湖の目と山の皿』」が開かれている。写真家、津田直さん(43)=福岡市=が撮りためた八ケ岳山麓や諏訪湖周縁の縄文時代の遺物や風景の写真を中心に約30点を展示。縄文と現代社会をつなぎ直すヒントを写真や言葉で表現している。11月24日まで。

津田さんは国内はもとより、モロッコの砂漠やモンゴルの山峡、アイルランドの島々などを旅し、独自の風景論を唱えてきた。9年前から日本の古層文化を見詰め直す「縄文歩き」を始め、縄文時代の遺物や風景の撮影を続けている。旅雑誌「ペーパースカイ」に2012年から「縄文フィールドワーク」を連載し、諏訪地方にも撮影で訪れていたという。

展示では国宝「縄文のビーナス」をはじめ、原村や富士見町の収蔵庫に「眠る」縄文遺物や風景の写真を並べた。光と影を反転させたネガ写真も展示。「あえてネガで見ることで遺物について2通りの見方ができる」とし、スマートフォンの画像の反転機能を使った鑑賞を勧めている。

自然光とじっくりと時間をかけたシャッタースピードにこだわる。「縄文人が見た光の中で、縄文人のまなざしに重ねて撮影したい」という。「遺物について語り、写真にすることで、眠っているものを動かしたい。土器一つにもストーリーがあり、小さな縄文のコミュニティーが見えたら」と話している。

関連イベントで、10月26日午前11時から、津田さんと巡る縄文ツアーを行う。原村埋蔵文化財収蔵庫の見学や阿久の森の散策をする。2500円(入館料込み、昼食代別途)。要申し込み。11月16日午後1時30分からは津田さんと望月昭秀さん(「縄文ZINE」編集長)のトークイベントもあり、参加費1000円(入館料込み)。

会期中無休。問い合わせは同館(電話0266・74・2701)へ。

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