最後の版画カレンダー 今年で解散賛和会制作

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刷り終わった来年の木版画カレンダーを囲み、笑顔を見せる会員たち

県シニア大学諏訪学部を2010年に卒業し、在学中に版画講座を受講したメンバーでつくる版画グループ「賛和会」が今年で解散し、11年間の活動に終止符を打つ。25日、恒例となった来年の木版画カレンダーを諏訪市公民館で制作した。会員がそれぞれ彫った版木で丁寧に刷り、最後となる10作目のカレンダーを作った。

会員は75~90歳の諏訪や茅野、岡谷市の9人。会員の高齢化に加え、結成当初から10年間を目安に活動していたため、解散に至った。昨年解散する考えもあったが、10作目を目指したという。結成時は講師2人を含めて16人の会員がいた。

この日は一人1~2枚の新作の版木を持ち寄り、インクを塗って紙を重ね、ばれんを滑らせ慎重にめくった。カレンダーは表紙と12カ月分で各月一つずつ会員の絵をモノクロ刷りした。諏訪大社や片倉館、万治の石仏など諏訪地方の風景を中心に、木曽路や季節に合わせたこいのぼりなどの作品もあった。繊細な彫りが際立ち、味わいあるカレンダー計45部を刷り上げた。

講師を務めた伊藤金利さん(90)=諏訪市四賀普門寺=は「せっかく上手になったので惜しい」と残念がった。山岡徹三会長(75)=岡谷市山手町=は「寂しくなる。(版画が)好きで仲間も良くて続けられた。(最後のカレンダーは)いい仕上がりになっているはず」と話した。

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