佛法紹隆寺1200年の歴史 諏訪市博物館

LINEで送る
Pocket

県宝の仏像など展示し、佛法紹隆寺の歴史を振り返る諏訪市博物館の企画展

諏訪市博物館は、企画展「仏法紹隆寺―諏訪の真言道場 古刹(こさつ)の歴史―」を開いている。同寺(佛法紹隆寺、同市四賀桑原)が所蔵する県宝の仏像、同市文化財指定の経文など約50点を展示。約1200年の同寺の歩みと、諏訪地域の歴史を深める機会となっている。11月24日まで。

同寺は、806(大同元)年に征夷大将軍坂上田村麻呂が同市神宮寺に開基し、弘法大師空海が開山したと伝わり、後に現地に移った。真言宗の僧侶の学問と修行道場、高島藩主の祈願寺としての役割を担ってきた。

諏訪の古刹(こさつ)としての歴史を、創建の伝承や現地に移した経緯を記す「由緒」、鎌倉―室町時代に書写され同寺に伝わった「大般若経」、同寺の系譜図「血脈相承図(けちみゃくそうしょうず)」などの展示史料で示す。高島藩ゆかりの史料では、三代藩主忠晴の黒印状、備前の刀工長船祐定(おさふねすけさだ)の工房による短刀「聖天奉納刀(しょうてんほうのうとう)」、藩の祈祷(きとう)に使った「星曼荼羅(ほしまんだら)」などが並ぶ。

明治時代の廃仏棄釈で、諏訪神社上社神宮寺から同寺に移された史料も展示。紺色の紙に金泥で書写した法華経、上社神宮寺の如法院本尊だった普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)(県宝)がある。真言道場として、3幅の絹本著色(けんぽんちゃくしょく)釈迦十六善神(県法)、12幅の十二天像、仏具を展示し、教えを伝える足跡をうかがい知ることができる。十二天像は展示替えしてすべて紹介する。

8月には同寺の古文書群が市有形文化財指定を受けた。同館は「仏法紹隆寺に史料が集まった経緯や務めた役割を知り、関心を持ってもらえれば」と話す。来館者用の無料リーフレットも作成。10月は講演会、腕輪念珠作りや写経体験の関連イベントを開く。

休館は月曜と祝日の翌日。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP