2019年09月28日付

LINEで送る
Pocket

骨髄バンクには簡単に登録できるが、いざ移植となった際に拒んでしまうと、希望を持たされた患者が再び絶望することになってしまう。簡単に断ってほしくない―先日、長野市で開かれた骨髄バンク推進全国大会で聞かれた声だ▼骨髄の提供にわずかな望みをかける患者の気持ちを考えれば、うなずける言葉で、登録するならばしっかり考えて、ある程度の覚悟を持たなければと思う。ところが大会の別の参加者からは、簡単に手続きできることをアピールして登録者を増やしたほうがいいとの意見もあった▼日本骨髄バンクのパンフレットによると、骨髄採取の多くは全身麻酔をして1~3時間の手術を行うことになる。あまり病院に縁のない健康な人には抵抗のあることかもしれない▼しかし、同バンクのアンケート調査を見るとドナーの91%が採取した場所の痛みはなく、79%が依頼されればもう一度提供すると回答している。想像だけで恐れるほどの危険性はないと言えるだろう▼どちらが正しいということではない。登録する個人の心構えとしては、提供の機会が来ても断らなくとも済むよう準備しておきたい。大局的な視野に立って骨髄移植の発展を考えれば、一人でも登録者が多い方が患者と適合し、かつ提供の意志がしっかりしているドナーの現れる確率が高まる。いずれにせよ、まずは血液の病気と骨髄移植について知ることから始めたい。

おすすめ情報

PAGE TOP