2019年9月29日付

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秋本番。農作物が収穫期を迎えた。スーパーの店頭には野菜に加えて、ブドウやナシなどの果物も数多く並んでいる。その一方、菌類のキノコは出足が鈍く、関係者は気をもんでいるという▼駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所でマツタケなどのキノコの集荷が始まった初日の24日、雑キノコを含めても持ち込みはゼロだった。マツタケを買い求めに訪れた人たちは、ため息をつきながら帰途に就いたり、予約をしたりしていた│と本紙が伝えている▼長野地方気象台によると、9月は少雨傾向が顕著に表れた。26日現在の諏訪の月間降水量は24ミリ。伊那はさらに少ない19ミリ。平年値の192・2ミリ(諏訪)と、169・9ミリ(伊那)を大幅に下回った。台風15号や17号も日本に上陸したが県内はほとんど降雨はなかった▼県林業総合センター(塩尻市)特産部は、マツタケの生育には「山がある程度、湿った状態になることが大事」とする。だとすれば現状では相当厳しいのではないか。一方、10月以降に巻き返した年もあるため「今後に期待したい」と話すJA関係者もいる▼台風の大きな被害がなかったのは幸いだが、これだけ少雨が続くと、ほかの農作物への影響も心配である。10月から消費税率が10%になる。食料品は軽減税率が適用されるが、野菜の価格は作柄によって大きく変動しているため、軽減税率の恩恵は不透明。市場動向に目が離せない。

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