値段付け替え対応追われる 消費税10%

LINEで送る
Pocket

消費税率の引き上げを前に風呂入浴券の券売機の価格表示を切り替える職員=9月30日午後9時34分、諏訪市総合福祉センター

政府は1日、消費税率を8%から10%に引き上げる。2014年4月以来5年半ぶりの引き上げとなり、諏訪地方の小売店や公共施設などは9月30日、値札や価格表示の付け替えなどの対応に追われた。日用品などの駆け込み購入が見られた一方、「キャッシュレス決済によるポイント還元もあり、8%の時に比べると落ち着いている」との見方もあった。

諏訪市小和田の市総合福祉センター「湯小路いきいき元気館」は30日午後9時30分の営業終了後、施設を管理運営する市社会福祉協議会の職員2人が風呂入浴券の券売機の価格表示を切り替えた。03年の開館以降、引き上げは初めてで、大人(12歳以上)の料金が300円から310円になる。価格表示の切り替えは業者に依頼することを検討したが同様の依頼が集中していると知り、職員自らが作業した。

茅野市など県内でショッピングセンターやスーパーを運営するオギノ(甲府市)は30日、店舗の閉店時間を1~2時間程度早め、価格表示を切り替える作業をした。衣料品の値段のタグも交換するため、「きょうはできるところまでやり、しばらく時間をかけて入れ替えたい」とした。

店舗のイートイン(店内飲食)コーナーは店内で食べるか持ち帰るかを客の申告制にした。レジに「お声がけください」と記した表示を設置。レジで従業員から聞くことはしない方針だ。

笠原書店(岡谷市)はすでにレジでの税率変更は対応済み。8%への増税時には前日の開店時間を延長するなど駆け込み購入の消費者に配慮したサービスを行ったが、今回は通常営業。笠原新太郎社長は「8%の時に比べると落ち着いている。キャッシュレス決済によるポイント還元もあり、慌てて買わなくてもいいといった雰囲気」と話す。

むしろ増税に伴う売り上げへの影響が懸念材料。「ポイント還元は9カ月間の時限措置。店側にとってはキャッシュレス決済による手数料の負担も大きく、不安はある」としている。

県内タクシー会社は一律に初乗り運賃を値上げする。普通車は700円から710円になる。運行距離ごとの加算運賃も普通車はこれまで288メートルごとに100円加算のところ、282メートルで100円加算になる。

諏訪市高島の第一交通は30日午後から1日未明にかけ、全65台の営業車両の運賃メーターをシステム変更した。戸田忠徳所長は「増税の影響で利用控えが懸念される。今後1~2カ月の推移を見守りたい」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP