2019年10月2日付

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上伊那地方の中学2年生が中央アルプスの主峰・駒ケ岳(標高2956メートル)を目指す学校登山が、今年も7月~8月にかけて実施された。上伊那郡内12校や下伊那郡、木曽郡、北信地方の約20校が日帰りおよび1泊2日の行程で実施した。登下校の際の送迎が、ひそかに問題視されている中学生たちだが、自らの足で登頂した気分はいかほどだっただろうか▼長野県内の学校集団登山は100年以上の歴史があるイベントで、県内のほとんどの学校で行っていた。ところが昨今は、生徒の体調や家庭の事情などで行わない学校も出始めている。県山岳総合センターの2017年度調査で、実施校は県内全体の約76%という▼上伊那地方においても生徒を取り巻く諸事情により、行き帰りもしくは片道でロープウエーを利用するなど、かつての往復徒歩から手法を変えながら実施している状況だ▼箕輪中学校(尾形浩校長)は今年から登りを「徒歩」か「ロープウエー」かを選択するコース別にした。ふたを開けてみれば、9割が「徒歩」を選び、同校としては4年ぶりに往復徒歩の登山になったという▼あえて厳しい道のりを選んだ生徒たち。だが、弱い自分や頑張った自分、友を思いやる自分などと自らを見返し、自分を支えてくれる仲間の存在に気付くなど、苦労した分大きく成長した2日間になった―と尾形校長は述懐している。山は偉大な師なのだろう。

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