2016年2月17日付

LINEで送る
Pocket

今頃の季節を指すのか、俳句の季語として「猫の恋」がある。調べてみたら、井月句集(復本一郎編)にも「恋すてふ猫の影さす障子かな」など5句あった。子どもの頃は時季になるとよく耳にしたが、近頃は恋に鳴く猫の声もあまり聞かなくなったような気がする▼ペットの二大双璧と言ってよい犬と猫。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、昨年10月現在の国内の犬猫飼育数は犬が約992万頭、猫が約987万頭だった。犬は減少傾向で1000万頭を割り込み、猫は横ばい。このままの推移だと猫が犬を上回る可能性もある▼自分では飼った経験がないが、猫好きの友人に言わせると猫の魅力は「空気を読む力」。恋人とけんかして気まずい雰囲気の時に、怒っている側のひざに乗って気持ちを静めてくれたことがあるそうだ。ちょっといい話である▼県動物愛護会上伊那支部が、近所トラブルや交通事故、むやみな繁殖などを防いで猫を守るために屋内飼育を呼び掛けた。前述の調査によると、猫の主な飼育場所は「室内のみ」が前年より少し減少して約72%。都会では室内飼いが中心だろうが、田舎では車を運転中に猫の飛び出しでヒヤッとすることがある▼室内飼いが増え、ボランティアが去勢手術などを行う「地域猫」活動などで野良猫が減ると、「猫の恋」が詠まれることもなくなるだろうが、これもまた時代の流れなのだろう。

おすすめ情報

PAGE TOP