映像で地域再確認 伊那VALLEY映画祭

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「伊那VALLEY映画祭」について記者会見する北村皆雄実行委員長(右)ら

伊那谷の歴史、文化、民俗を題材にした映画や映像作品を上映する「伊那VALLEY映画祭」が11月1~3日、伊那市西春近のかんてんぱぱ西ホールで開かれる。豊かな文化遺産が残る天竜川流域を共通の文化圏と捉え、その価値を見直して今後の地域づくりに生かしていこうと初めて企画した。映画上映を中心に、研究者や制作者による講演、トークなど多彩な催しを繰り広げる。

一般社団法人井上井月顕彰会の関係者や大学教授らでつくる実行委員会主催。ドキュメンタリー映画監督で井上井月顕彰会会長の北村皆雄さんが実行委員長を務める。4日、同市の伊那食品工業本社で記者会見を開き、プログラムを発表した。

初日は、激動の昭和時代、伊那谷を舞台に村歌舞伎に人生をささげた歌舞伎役者を描いた後藤俊夫監督の「Beauty うつくしいもの」、幕末から明治にかけて伊那谷を放浪した俳人、井上井月の謎に包まれた生涯を追った北村監督の「ほかいびと 伊那の井月」を上映。副実行委員長で法政大国際文化学部教授の高柳俊男さんの特別講演「伊那谷の文化に魅せられて」や、後藤、北村両監督のトークもある。

2日はまず「記憶の風景を追う」と題し、かつて伊那谷でも行われていたというかすみ網猟を記録した「鳥の道を越えて」と北村監督が1974年に撮った「天竜川」を上映。続いて、「生まれ清まり│祭り・民俗・芸能」をテーマに、御柱祭や霜月祭りなど天竜川水系の祭りや伝統行事に焦点を当てる。

最終日はドキュメンタリー特集「戦争の記憶」とし、後藤監督の「いのちありて│伊那高女学徒動員の記録」や伊那ケーブルテレビジョン制作の「語り継ぐ満州開拓」「謎の農耕勤務隊」を取り上げる。後藤監督や上伊那郷土研究会の久保田誼さんらによるトークも行う。

会見で北村実行委員長はリニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通を見据え、「映像を通じて地域の良さを再認識し、共通理解を進めたい」と話した。来年は飯田市で開く予定で、豊川水系まで広がる映画祭に育てていきたい構想を示した。

入場無料。時間は11月1日が午後2時から、2、3日が午前10時から。問い合わせは井上井月顕彰会東京事務所内・実行委員会(電話03・3341・6975)へ。

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