信濃美術館東山魁夷館 5日リニューアル開館

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テープカットをして信濃美術館東山魁夷館のリニューアルオープンと記念展開催を祝う関係者

改修工事のため2017年5月31日から休館していた県信濃美術館東山魁夷館(長野市)が5日から開館するのを前に4日、記念展のオープニングセレモニーが開かれ、関係者がテープカットなどで祝った。記念展では、日本人の普遍的な古里の景色と感じて茅野市内の上川のほとりを描いたという「郷愁」のほか、御射鹿池や八島ケ原湿原に取材した作品も紹介している。

改修工事は東山魁夷館を擁する信濃美術館本館の改築(21年春開館予定)と並行して実施。エレベーターを1基から2基に増やすなどのバリアフリー化を図り、車いすでもスムーズに鑑賞できるよう改善。トイレの洋式化や授乳室の設置、照明のLED化なども行った。

記念展には1955(昭和30)年度の日展で芸術院賞を受賞した「光昏」などの代表作が並ぶ。上川を描いた「郷愁」は48年、東山40歳の作品。同館の説明では、この作品の景色について東山は「誰もが心の中にある故郷はこのような、何気ない景色ではないか」と語ったという。

東山は若いころから八ケ岳や茅野市周辺を写生に訪れていたといい、今回一部が展示されている連作「白い馬の見える風景」でも御射鹿池が「緑響く」に、八島ケ原湿原が「夕明かり」に描かれている。

「白い馬の見える風景」シリーズの展示に、さまざまなしぐさをしている馬の下図も並べるなど、同館が所蔵するスケッチや習作で作品の制作過程も解説している。セレモニーで松本透館長は「制作のきっかけや着眼を知り、絵を描く苦労の跡をたどることも大きな楽しみ」と話した。

記念展は12月3日まで。開館時間は午前9時~午後5時。毎週水曜日休館。大人500円、大学生300円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電話026・232・0052)へ。

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