木曽ヒノキ、漆で大正琴 最大流派「琴伝流」

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創業60周年を記念して製作した特別仕様の大正琴

創業60周年を記念して製作した特別仕様の大正琴

大正琴の最大流派「琴伝流」を運営する日本バイオリン研究所大正琴全国普及会(駒ケ根市福岡、北林篤社長)は、同社の創業60周年を記念し特別仕様の大正琴を製作した。木材に木曽ヒノキを使い、木曽漆で仕上げるなど、創業の原点となった木曽にこだわった。

同社は、北林源一郎前社長が戦後勤務した木曽鈴木バイオリンから独立し、1956年に飯島町で日本バイオリン研究所として創業。74年に大正琴の製造とともに琴伝流を発足させ、全国に普及させてきた。98年に現在地の駒ケ根市に移転している。

特別仕様の大正琴は「節目の年に原点に戻り、支えてもらった皆さんに感謝の気持ちを表したい」(北林社長)と、木曽郡木曽町の老舗漆器店「よし彦」の協力を得て製作した。

黒塗りでつやの美しい仕上がりに、北林社長は「大衆楽器の代表と言われる大正琴だが、職人の技により高級工芸品の要素が加わった」と満足そう。大正琴によく使われる桐と比べ、音色はやや響きが良いという。

すべて黒色の真塗りのほか、木目の美しさを生かしたすり塗り、漆塗りのない無垢(むく)の大正琴も製作。それぞれ限定1台ずつ、22万円、15万円、10万円で販売する。

北林社長は「大正琴の製造では、これまで低音域の製品を開発するなど、革新的な試みを行ってきた。これからも幅を広げ、さまざまなことに挑戦したい」と話している。

問い合わせは同社(電話0265・81・7500)へ。

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