教育と動物研究の先駆者に焦点 八ケ岳博物館

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ネズミのはく製などを展示し、両角徹郎さんと両角源美さんの功績を紹介している企画展

茅野市八ケ岳総合博物館は、諏訪地方の小中学校の教諭を務める傍ら、ネズミなど哺乳動物の研究に携わった茅野市生まれで元同市教育長の両角徹郎さん(1933~1998年)と両角源美さん(1936~2010年)に焦点を当てた企画展を同館で始めた。遺品や写真など資料を多数展示し、2人の教育への思いや動物研究への熱意を伝えている。会期は12月1日まで。今月14日にはギャラリートークがある。

企画展は2人の業績を振り返る「信州哺乳動物研究の先駆者両角徹郎先生・両角源美先生が目指した教育」。同館によると、2人は子どもたちに自然科学を教える教師業と、自ら哺乳動物を研究する専門研究者の二つの道を同時に歩んだ類いまれな教育者という。

ともに理科授業では子ども自らが自然現象や具体的な事実から直接学ぶ「実体験学習」を授業のほか、クラブ活動でも実践。1978年に諏訪教育会が発行した「諏訪の自然誌 動物編」では、全精力を注ぎ刊行に当たり、研究成果や観察結果を執筆した。中でも2人のネズミ類の考察は優れ、中学生から「ネズミ先生」と言われたとされる。

企画展では遺族から借りた2人のメモや、観察に携えたカメラ、源美さんが撮影したカモシカやコマクサ、ミヤマシロチョウなどの動植物写真、研究成果などを寄せた雑誌などを展示。2人が著した「信州のけものたち」(1988年)の原稿もあるほか、カヤネズミの巣も置かれている。

14日のギャラリートークは午後1時30分から。講師は2人が卒業した信州大学の後輩で、同市の前教育長・牛山英彦さん=茅野市=と、元同大医学部助教授の酒井秋男さん=安曇野市=。参加費は通常入館料(大人310円、高校生210円、小中学生150円)。申し込みは必要ない。問い合わせは同館(電話0266・73・0300)へ。

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