2019年10月13日付

LINEで送る
Pocket

「新聞を開いて僕は世界を知った」。15日から始まる第72回新聞週間の代表標語で、徳島市の小林大樹さんの作品である。新聞週間は、報道の使命と責任をする機会としつつ、一般に報道の機能と役割を再確認してもらうことを目的に、1948年に創設された▼インターネットの急速な普及で今、新聞を取り巻く環境は厳しさを増している。業界の人間と話していると人員削減や、エリアの見直しなどを耳にする。電車に乗っても新聞を広げる人を見る機会はまずない。多くの人がスマホの画面を見つめている▼スマホを見れば、新しいニュースが続々と飛び込んでくる。しかし、基本的には利用者が興味のあるニュースを選んでいく。一方、新聞は制作者がニュースの価値判断をした上で、記事の扱いを決めて政治、経済、スポーツ、地域など多様な分野を網羅してニュースを提供する。そこには思わぬ発見が生まれる▼将棋の羽生善治九段は「新聞は、ニュースを俯瞰的に見ることができて、世界で今、何が起きているのか、動向を把握しやすい良さがある」と話した。コピーライターの佐々木圭一さんは「紙の新聞は大きく、情報を一気に発信する力がある」と、特長を述べている▼「移りゆく時代に変わらぬ信頼感」(東京都・真島泉さん)。新聞標語の佳作10編のうちの一つだ。読者の皆さんの期待に応えるべく、令和の時代も不断の努力を誓う。

おすすめ情報

PAGE TOP