台風19号被害 主力「ふじ」に大打撃

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台風19号の強風でリンゴの木や支柱が根こそぎ倒れた重盛さんの農園。「切ないが、頑張っていくよ」=15日、伊那市西箕輪

「見ての通り。半分近くやられた」。台風19号の強風被害が大きかった伊那市西箕輪地区。リンゴ農家の重盛正さん(70)の農園では多くの木が根こそぎ倒れ、11月に収穫期を迎える主力「ふじ」が落果した。他品種を含め、回収した実はコンテナ約600個分、重さにして8.5トン。無残に折れた木や枝、傷ついた赤い実を悲しそうに見つめながら、「水害に遭った北信のリンゴ農家のことを思うと心が痛む。風に負けず頑張るしかない」と前を向いた。

上伊那地方では、辰野町から西箕輪にかけての伊那西部広域農道、県道与地辰野線沿いで、倒木を含めて強風被害が多発。12日午後から北寄りの風が強まり、重盛さんの農園でも北側の被害が特に大きかった。12日夕には辰野で最大瞬間風速23.3メートルを記録しているが、同じ西箕輪の農家仲間が風速計で独自観測したところ、35メートル以上に達していたという。

約150アールの農園で18種類を育てる重盛さん。全体の6割は「ふじ」の畑だ。県内外の100軒以上がオーナーとなった約250本も打撃を受けた。11月16、17の両日に来園してもらい、収穫祭を開く予定だったが「中止せざるを得ない」。リンゴ狩りの受け入れも今季は終了することにした。

「落ちずに残っているリンゴも傷が付いている。37年やっているが、1999(平成11)年の台風以来の大きな被害」とし、「この辺りは日本一のリンゴ産地だと自負している。切ないが、頑張っていくよ」と言葉に力を込めた。

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