2019年10月17日付

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日本ではごく普通に行われている「おじぎ」が今、世界で話題になっているらしい。一時期もてはやされたおじぎパフォーマンスとは違う、相手への敬意や感謝が込められた純然たる”日本流”のおじぎ。世界には感謝や敬意を表す手法がさまざまあろうが日本流に耳目が集まるのに悪い気はしない▼ラグビーワールドカップ日本大会(9月20日~11月2日)で、現在世界ランキング1位のニュージーランド(NZ)代表が試合後、日本代表にならって観客席に向かって整列し一礼をしたのがことの始まり。以降、各国代表にも広がっている▼NZ代表は、日本人を含めた観衆が同代表の黒い試合用ジャージを身に着け、スタジアムで応援してくれたことに感謝を表そうと「地元の習慣にならった」という。これがたちまち共感を得て他の代表にも浸透。各地の試合会場で当たり前の光景になった▼ラグビーはもともとノーサイド精神や敬意、感謝、受け入れる―などのメンタリティ(心の在り方)を、選手もファンも受け継ぐ。そのためか、人種差別問題や暴動などは起こりにくく、グラウンドや観客席へ一礼する精神性への理解は早い▼さて、予選を全勝で突破し初のベスト8進出を果たした日本代表の快進撃が感動を呼んでいる今大会。19日からの決勝トーナメントでも、感動はもちろん、「日本流の美徳」のさらなる広がりに期待をせずにはいられない。

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