荻原製作所伊那移転へ NECの土地建物取得

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小型ポンプ、水処理装置メーカーの荻原製作所(下諏訪町)は、伊那市美篶(みすず)にある長野日本電気(NEC長野)の土地と建物を取得する。NEC(東京)のグループ内の再編に伴い、100%子会社のNEC長野の生産拠点は2016年度末で閉鎖される。荻原製作所は本社機能と分散しているグループの生産拠点を一カ所に集約し、各社間の連携を強化することで事業拡大を図りたい考えだ。荻原製作所とNEC、NEC長野の3社は5日、土地売買契約に調印した。

敷地(面積約5万平方メートル)と建物(面積約3万平方メートル)を一括取得する。営業や技術開発を含む本社機能をはじめ、小型ポンプ製造のトキワ電機(箕輪町)、金型など製造のOGF(岡谷市)の子会社2社を移転する。建物もそのまま活用する計画で、来年8月にも新工場の稼働を始めたい考えだ。

同社は、本社機能と工場機能を集約することで全体の統括管理を強化でき、業務の効率化・合理化が図れる-と説明。新工場は現在の4倍の広さがあり、「事業規模拡大に向けた設備投資に対しても十分なスペースが確保できる」としている。移転後の跡地利用については「未定」としている。

グループの従業員約180人の大半は移転後も勤務する見通しだという。異動が難しく退職する従業員の補充や将来の事業拡大も見越し、希望があればNEC長野の従業員を雇用することも検討するとしている。

NEC長野は「土地建物の後利用について地域の皆さんにはご心配をお掛けした。購入先が決まり、地域にとって良かった」(経営管理部)としている。

荻原製作所の高奥在人(あると)社長は「企業を取り巻く環境は依然として厳しいが、事業拡大に向けて新しい場所で前向きに事業を進めていきたい」と話している。

荻原製作所は1946年、諏訪市清水町に創業し、67年に同町西鷹野町の現在地に移転した。家庭用給湯機器向けなどの小型ポンプや、電子部品の洗浄に使う超純水装置など水にかかわる装置の設計・製造を行っている。

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