2019年10月23日付

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台風19号の接近に備え、家で空いていたありったけのペットボトルに、水道の水を詰めた。結局使わずに済んだので、そのまま流す手はないと先日、食事作りに充てた。使った量は1回で3リットル前後。「かなり多くの水が要る」というのが実感である▼食材や食器を洗うのには水道の流水を使ったから、炊事に使う全体の水量はいったいどれほどになるのか。おそらく、その数倍にもなるのだろう。見当もつかないけれど、確かなのは、食事一つ取っただけでも、人が使う水の量は半端ではない、ということだと思う▼家庭が日常的に使う生活用水は、多岐にわたる。風呂にトイレ、洗面、掃除、洗濯…。機種にもよるが、水洗トイレを1回使うだけで、6リットル前後の水が流れる。1人が1日に使う生活用水の全体は数百リットルに達するそうだ。すごい数字と言っていい▼台風19号の影響で、東日本各地の被災地で水道の断水が相次いだ。きのう午前の段階で、断水が続いている家庭は数万戸単位。テレビのニュースで、復旧したばかりの女性が「やっと日常に戻れそうな気がする」と明るい表情を見せていた。実感だと思う▼台風による災害なら進路の予想がつくので、水の準備もある程度できる。ただ、相手が地震などになると、問題はさらに大きくなる。緊急時に水はどれくらい要るのか。どうやって対応していくのか。災害に向けた再点検に迫られた台風だった。

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