家畜伝染病発生に備え 初動防疫 演習で確認

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豚コレラなど家畜伝染病の発生に備え、真剣な表情で防疫服の着脱訓練に取り組む参加者

豚コレラや高病原性鳥インフルエンザの発生に備えた上伊那・諏訪地域の防疫演習が23日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。県や市町村の職員、畜産関係団体などから約90人が参加し、まん延防止や早期終息への鍵となる初動防疫を確認。豚コレラの発生やウイルスに感染した野生イノシシの発見が県内外で相次ぐ中、「いつ、どこで発生してもおかしくない状況」(県上伊那地域振興局)と緊張感を持って取り組んだ。

これまでは鳥インフルに重点を置いてきたが、今年は宮田村や高森町の養豚場、県畜 産試験場(塩尻市)での発生事例を踏まえ、豚コレラの防疫対策を入念に確かめた。

グループ討議では、宮田村で の防疫措置に従事した職員や関係者が、当時の豚舎の状 況や作業の流れを他の参加者に説明。「現場での指揮命令系統がうまくできていなかった」と課題を報告した。マスクや防疫服を着用しての作業は体にこたえ、「今回は2月の発生だったが、もし真夏だったら…」と懸念する声も。殺処分に従事し「精神的にもきつかった」という意見が複数の従事者から上がった。

参加者はこの日、防疫服の着脱訓練も実施。服を二重に着てから、手袋、長靴、マスク、ゴーグルを装着し、2人一組になって隙間を粘着テープでふさいだ。県は「演習を通じて、家畜伝染病に対する関係者の危機管理意識をさらに高め、初動対応を万全にしておきたい」とした。

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