2016年07月07日付

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夏は蚊が増える季節。現代は蚊がウイルスを運ぶ感染症も懸念される。海外から持ち込まれるケースもあって油断できない▼蚊が媒介する感染症として名前が知られるようになった「ジカ熱」。中南米や南太平洋の島、アジアの一部などで発生している。数日から12日間ほどの潜伏期間後、発熱や発疹などの症状が出る。同じように蚊が媒介する「デング熱」に比べて軽症が多いとされるがブラジルでは赤ちゃんの脳の発達が遅れる小頭症が増えているという。ジカウイルスに感染した妊婦を通じて胎児に感染するのが原因▼ジカ熱の感染経路の一つは、感染した人を刺した蚊が別の人を刺してしまうケース。国内に生息する「ヒトスジシマカ」も感染を媒介する蚊の一種だ。ワクチンはまだなく、感染予防が大事になる▼厚生労働省が有効成分の濃度を高めた虫よけ剤を製造販売する申請があれば早期審査の対象にするとの報道があった。主成分「ディート」の濃度を現在の12%以下よりも高めた場合に申請があれば審査期間を短縮するという▼ジカ熱はスポーツ界にも影響している。8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪では、現地での流行などを理由に男子ゴルフの有力選手が相次いで出場辞退を表明している。長袖・長ズボンの着用で皮膚の露出を減らす、蚊の増殖を防ぐために水たまりをなるべくなくす。まずは身近にできる予防を心掛けたい。

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