国宝土偶勢ぞろい 26日から県立歴史館

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茅野市出土「縄文のビーナス」など国宝土偶5点全てが並ぶ県立歴史館の土偶展=25日

県立歴史館(千曲市)で26日、国宝に指定されている縄文時代の土偶全5点がそろう「土偶展 国宝土偶~縄文文化の多様な個性」が始まる。それぞれ国宝指定されてから5点まとめての展示は3回目で、地方では初めて。茅野市内の遺跡から出土した「縄文のビーナス」や「仮面の女神」の県内出土2点の他、東北地方や北海道で出土した国宝指定の土偶が並ぶ。11月10日まで。

同館によると、これまでに発見された土偶は約1万8千~2万点といい、わずか5点の国宝が勢ぞろいしたのは昨年に東京国立博物館やパリで飾られて以来。県立歴史館では「土偶が作られた地域や時期ごとの違いを比べながら、最高峰の国宝を通じて縄文人の表現力や造形力を楽しんで」と呼び掛けている。

県外からの国宝は、女性的な丸みを帯びた土偶が多い中で鋭角的な造形が特徴の「縄文の女神」(山形県西ノ前遺跡出土)、座り込み手を合わせている「合掌土偶」(青森県風張1遺跡出土)の他、北海道唯一の国宝「中空土偶茅空」(北海道著保内野遺跡出土)は内部が空洞で人に近い身体表現が特徴という。

最古の国宝という「縄文のビーナス」など茅野市出土の2点は、同市尖石縄文考古館が貸し出した。同館の守矢昌文館長も25日の内覧会に出席し、「地方ではなかなかできない展示。多くの人に注目してもらえたら」と期待した。

今回の土偶展は、県内を代表する歴史文化である縄文時代の土偶をテーマに、開館25周年記念の特別企画として実現した。土偶には縄文の人々の願いが込められているといい、笹本正治館長は台風19号による被害に触れて「土偶展に復興の祈りを込め、復興の力を呼び込む記念展になれば」と話した。

開館時間は午前9時~午後5時。観覧料は一般1000円、高校生以下無料など。会期中の休館はない。問い合わせは同館(電話026・274・2000)へ。

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