令和にかなう三世代出場の夢 大槻さん完走

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ゴール後、子、孫らに囲まれ笑みを浮かべる大槻智恵子さん

第1回諏訪湖マラソンが行われた平成元年(1989年)から出場を重ね、今回が30回目の大槻智恵子さん(81)=岡谷市=の夢は、子、孫、妹を含め、みんなで出場すること。その夢が令和元年の今年ついにかなった。千葉市に住む三つ子の孫のきょうだいが高校生となり、孫8人全員がエントリー。総勢13人で秋の諏訪湖を駆けた。ゴールでは最後まで走り切った智恵子さんをみんなで祝福した。

智恵子さんは高校時代、バレーボールで全国大会出場を果たし、社会人になってからもバレーボールに打ち込むなど体を動かすのが好き。諏訪湖マラソンが始まることを知り、50歳でハーフマラソンに初めて挑戦した。これまでに年代別で4位、6位に入賞した経験もある。

そんな祖母の挑戦を会場で応援し続けてきた8人の孫たちは「いつかおばあちゃんと一緒に走りたい」と思うようになった。智恵子さんにとってもうれしい申し出で、いつしか「一緒に諏訪湖マラソンを走ること」がみんなの夢となった。

三つ子の孫が高校生となり、出場の条件を満たした今年、特に夢実現に向けて汗を流したのは、第1回大会が行われた88年生まれの大槻美智子さん(30)=箕輪町=だった。親戚中に声を掛けて準備を整えた。そろいのTシャツのバックプリントには智恵子さんの似顔絵入りのイラストで白岩梓沙さん(23)=塩尻市=が考案。初出場の今井美伶さん(16)=千葉市=、来光さん(16)=同=は「ハーフマラソンがこんなにきついとは。おばあちゃんはすごい」。

智恵子さんはこの日、足がけいれんし、SUWAガラスの里(諏訪市豊田)近くの救護所で体力の回復を図った。レースの継続の意思を確認するスタッフに「みんなが待っていますから」と伝え、残り3キロを踏ん張った。ゴールした智恵子さんの周りには同じTシャツを着た応援団が集まり、ひときわ大きな拍手を送った。智恵子さんは喜色満面の笑みを浮かべ「長年の夢を果たすことができた。一生の思い出になる最高の大会になった」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

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