「三風モデル」の看板 伊那谷に設置進む

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統一デザインに変更された野立て看板(左)と電柱看板

上伊那地方の産学官で組織する「三風の会」が、伊那谷の美しい風景を守り、後世に受け継いでいこうと導入を進めている統一デザインの「三風モデル」の看板が増えてきた。モデルルートとしている広域農道では電柱広告(電柱看板)が今年度中に200カ所を超える見通しとなった。一方、道路沿いなどに設置されている野立て看板への導入は一部にとどまっていることから、引き続き企業や行政の理解を求めていく考えだ。

「三風モデル」は土・大地をイメージした「伊那谷ブラウン」と呼ぶ濃い茶色を基調としたもの。景観に配慮した機能的でシンプルなデザインが特徴だ。同会は上伊那を南北に貫く広域農道を「伊那谷風土記街道」と名付け、モデルルートとして「三風モデル」の導入を進めてきた。

同会の調査によると、広域農道沿いに電柱看板を設置している事業者は約200、設置は約550カ所に上る。うち「三風モデル」に付け替えられた看板は9月時点で156カ所に達した。

ある企業は17カ所の電柱看板をすべて「三風モデル」のデザインに変更した。今後、変更を予定している事業者もあり、今年度中に200カ所を超える見通しという。

一方、野立て看板を設置している事業者は約220、設置は約225カ所に上るが、「三風モデル」への変更は7カ所にとどまる。地権者、広告業者、広告主の企業など関係者間の調整の難しさが背景にあるという。

こうした中で成功例も出てきた。宮田村では行政と企業が同じ場所に立てていた看板が「三風モデル」に。官民連携の好例という。伊那市の中央道小黒川スマートインターチェンジ(IC)周辺でも統一デザインの集合看板が設置された。成功の背景には行政による地権者への積極的な働き掛けがあったという。

同会は「成功例を増やし、地域全体の意識を高めていきたい」(事務局)という。広域農道に加え、小黒川スマートIC周辺と南箕輪村の大芝高原周辺をモデルエリアに設定し、「三風モデル」の一層の普及を目指す考えだ。

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