特急「あずさ」運行再開 住民からも安堵の声

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特急あずさの利用客を歓迎する観光関係者ら

台風19号による線路内への土砂流入で運休していたJR中央東線の特急「あずさ」が28日、16日ぶりに全線で運行を再開した。観光や市民生活など暮らしを直撃した運休が解消され、関係者は一様にほっとした表情を見せた。諏訪地域の富士見、茅野、上諏訪、岡谷の4駅では観光関係者らが歓迎の気持ちを表す言葉を記した横断幕を掲げて出迎えた。紅葉シーズンの誘客へ巻き返しを図る考えだ。

「いらっしゃいませ」。上諏訪駅ホームでは午前、あずさの下り3本の停車に合わせて諏訪観光協会や県諏訪地域振興局、諏訪市の職員ら約30人が県歌「信濃の国」を歌ったり、手を振ったりして歓迎した。

諏訪湖温泉旅館協同組合(加盟15施設)の伊東克幸理事長によると、台風19号が襲った12日以降、加盟宿泊施設の売り上げは2割弱の減少が見込まれるという。「こんなに大変になるとは思わなかった。これから紅葉シーズン。あずさが再開され、『諏訪は大丈夫だよ』ということを伝えていきたい」と誘客策を検討する考えを示した。

組合に加盟する「双泉の宿朱白」の赤羽伸夫総支配人は「これで日常に戻った」とほっとした様子。「あずさは観光や生活の大動脈。宿泊のリピーターの人に(利用を勧める)案内を出したい」と話した。

茅野駅観光案内所によると、あずさ運休中に案内所に立ち寄った行楽客、登山客は例年の4分の1程度だった。「何とか紅葉のトップシーズン前に運行が再開されてよかった」と胸をなで下ろしていた。

出張などであずさを使う勤め人や住民からも安堵の声が上がった。名古屋市の会社役員中村陽一さん(56)は「とても不便だった。再開してよかった」。

首都圏の高校に通う三男のサポートのため普段都内で生活する諏訪市の茅野美和子さん(49)は、あずさの運休で諏訪へ戻ってくるのが予定より約2週間遅くなった。「まさかこんなことになるなんて。運行が再開されてほっとしました」と話した。

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