2019年10月31日付

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パワーハラスメントを含むいじめや嫌がらせ相談は8万件―。厚生労働省が今年6月に発表した、労働者と企業のトラブルを裁判に持ち込まずに解決する「個別労働紛争解決制度」の2018年度利用状況。”弱い者いじめ”が相変わらず横行しているのか受け止める側の過剰反応か。いずれも大人の世界で起こっている現象だけになんとも嘆かわしい▼同調査では、全体の労働相談件数が過去最多の26万6535件で前年度比5.3%の増。パワーハラスメントを含むいじめなどの相談は同14.9%増の8万2797件で、相談内容別でも25.6%に上り7年連続で最多という▼「ばか、くずなどの暴言を毎日受けている」や「先輩から、早く辞めてほしいと言われ、上司は見て見ぬふりをしている」など、侮辱的な発言や人を見下した言葉で詰め寄られるなどの訴えが目立つという▼いずれも気のめいる話だが、単に暴言の雨あられ状態なのか、世代間による受け止め方の違いか、忙し過ぎるあまりにやむなく心の余裕が失われているのか。当事者間での分析は不可欠か▼現在開催中のラグビーワールドカップ日本大会で話題の一つとなった「審判が選手に感謝を表す」場面。反則一歩手前で警告し、従った選手を尊重し感謝を伝えている。企業においても対話を通じて相手を尊重する、ごく当たり前の姿勢が、今ある課題解決には不可欠と思えてならない。

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