2020年3月期業績予想 エプソンが下方修正

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グローバルな厳しい経営環境など背景にセイコーエプソン(諏訪市)は30日、2020年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上収益は前回4月の公表値に対して6.2%減の1兆600億円、純利益は同40%減の270億円とした。同社では、中国やインドを中心としたマクロ経済の想定以上の悪化と円高の進行を主な要因としている。

同社は国際基準のIFRS(包括利益計算書)を適用している。予想の修正は今期初めて。為替レートではユーロと新興国通貨の円高傾向が響いた。通常の売上高に当たる連結売上収益で約400億円、事業利益で約150億円の影響を見込んだ。新興国ではブラジルなど南米と中国の影響が大きかった。

主力のプリンターは中国、インドに加え欧米でも需要が停滞している。市場全体の動きも「若干の減少傾向」(同社)という。一方、同社で急激に伸びている大容量インクタンクモデルは、先進国、新興国ともに引き続き拡大が見込まれ、当初予想の年間1020万台を維持した。プロジェクターや時計などのウエアラブル機器、産業用ロボットも米中貿易摩擦を背景とする景気減速などで市況が停滞していると分析している。

同社では、産業用ロボットは将来的な需要が見込めるとして体制強化の対象とし、大容量インクタンクモデルも先進国への提案を継続。「将来成長に必要な経営資源の選択と集中を進めたい」とした上で、総原価の低減活動も強化する。

また、2019年4~9月期の中間決算も同時に発表した。売上収益は前年同期比3.1%減の5161億600万円、事業利益は同30.1%減の191億4800万円、純利益は同39.3%減の122億5800万円だった。

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