諏訪湖の環境対策視察 ミャンマー政府関係者

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ミャンマー側(手前)からインレー湖の課題について説明を受ける意見交換会の参加者=RAKO華乃井ホテル

県、民間団体の共同組織「諏訪湖創生ビジョン推進会議」(沖野外輝夫会長)は10月31日、ミャンマーの代表的な湖「インレー湖」の環境対策で諏訪湖の取り組みを参考にしようと来日した同国政府関係者と諏訪市高島のRAKO華乃井ホテルで意見交換した。沖野会長や県側が諏訪湖浄化、植林整備の取り組みを紹介。同国側は土砂流入によって水深が浅くなり、水面の面積が縮小するインレー湖の課題を伝え、アドバイスを求めた。

インレー湖はミャンマー東側のシャン州にあり、近年の急速な開発によって湖沼環境が劣化している。上流域では森林伐採が進み、湖への土砂流入が原因で面積が縮小、水深が浅くなっている。国際協力機構(JICA)は2018年からインレー湖を中心とした流域一帯の総合的な管理体制の構築を支援しており、同推進会議との意見交換は支援プロジェクトの一環。ミャンマーやシャン州の関係者は、同日の意見交換会や諏訪地方の視察をメインとするプログラムで10月27日から日本に滞在している。

意見交換では最初にミャンマー側がインレー湖の課題を紹介。土砂流入によって水面面積はかつての約260平方キロから現在の163平方キロに縮小したことを説明した。さらに上流部の森林伐採、焼き畑農業、湖上の水草を土台にした畑「浮き畑」や湖周、湖上に住む家庭からの生活排水が水質汚濁を招いているという。

県側は諏訪湖の富栄養化の歴史、流域下水道の整備など水質改善に向けた取り組み、森林整備や御柱祭をはじめとする森に感謝する諏訪地方の文化を紹介した。沖野会長は諏訪湖浄化に向けた住民の取り組みの歴史に触れ「行政だけでなく、住民が諏訪湖浄化に関心を寄せ、活動に参加できる仕組みをつくったことが大きい」と述べた。

意見交換でミャンマー天然資源環境省森林局のチョー・チョー・ルン次長は「インレー湖の改革のためには地元住民との協力が大事。改革への参加を住民に呼び掛けたい。ただ、生活に必要なエネルギー源をまきに頼っている人も多い。電力が確保できれば木を切らずに済むのだが」と語った。

一行は10月30日に諏訪地方の森林管理、31日に諏訪湖の管理状況を視察した。2日に帰国する。

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