2019年11月02日付

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「私は父を超える」。言い切っているせいだろうか、自分の将来を見据えたその言葉からは自信が伝わってくる。山形、宮城、福島の南東北3県で行われた今年の日本学校農業クラブ全国大会。式典が行われた山形市内の体育館は、アリーナも観客席も高校生でいっぱいだった▼発表の内容には圧倒された。地域や企業と連携し、さまざまな課題の解決に取り組んだプロジェクトはどれも成果を上げていて、レベルが高かった。学校や地域での学びを基に、自分が将来どう生きるかを語る高校生の姿には頼もしさも感じた▼そして、それを強調していたのが表現力だった。相手に伝えるときに無意識のうちに使いがちな「…したいと思います」という言い回しはなく、多くが断言していた。言葉の力みたいなものを感じさせる発表だった▼普段の会話の中ではどうか。断言せずに逃げ道を残しておきたいと考えるのはごく普通のことだろう。だからこそ聞く人の心に響く。言い切るには自信や勇気が必要だが、言葉の強さは聞く人を引き付ける▼高遠高校吹奏楽部が3日、初めての定期演奏会を伊那市内で開く。10人の部員で、「できっこない」を実現させる。「吹奏楽のサウンドって温かいんです。私たちは上手ではないですが、心を込めて精いっぱい演奏します」と言い切るのは畑優稀奈部長。いつか定演を―と努力してきた仲間との3年間が言葉に表れる。

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