国道361号権兵衛復旧へ 技術検討委が発足

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国道361号・権兵衛トンネル伊那側入り口付近の道路崩壊現場を視察する委員=2日午後、南箕輪村

台風19号の影響による道路崩壊で国道361号の権兵衛トンネルを含む区間が不通となっている問題で、国土交通省は2日、有識者らでつくる災害復旧技術検討委員会を設置し、伊那市内で初会合を開いた。崩壊が起きた権兵衛2号橋(南箕輪村)周辺について、地質調査や専門家の知見を基に原因を突き止め、復旧対策工法を検討する。復旧までは相当期間を要する見込みだが、板橋一雄委員長=名城大学教授=は「重要路線。一日も早い復旧工事に向けて検討を進める」とした。

検討委は、直轄権限代行で事業を行う国交省中部地方整備局や、道路管理者の県の関係者を含む8人で構成。初会合では被災の概要や被災後の取り組みなどを共有し、権兵衛トンネル伊那側入り口にある2号橋付近を視察した。

視察後、取材に応じた板橋委員長(地盤工学)は「崩れた原因はこれから」と前置きした上で、「土は水に非常に弱い。一般論としては、地下水や雨が1カ所に集まって土を削っていったと言える」と解説。「水に対する対策が重要。水が1カ所に集まらないような対策が考えられるのでは」と見解を示した。

2号橋(全長103メートル)では10月20日朝、トンネルに近い部分の橋台の周囲の土砂が崩れているのが見つかり、道路部分も幅10メートル以上、長さ6~7メートルにわたって崩れた。同日から約18キロ区間が通行止めになっている。現在ボーリング調査を実施中で、委員からはこの日、地山(地盤)の健全性や水の動きをつかむための調査が必要との意見が出たという。

同路線の平日24時間交通量は4500台と多く、板橋委員長は「人災にならなかったことは大きい」と道路管理者の迅速な対応を評価。飯田国道事務所の尾出清所長は「通勤・通学、産業、観光、救急医療活動に利用される重要路線。伊那、木曽の両地域ともに一日も早い復旧を望んでいる」と委員の協力を求めた。

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