森と「楽しく」関わる未来 伊那市でイベント

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「森JOY」で行われた馬搬の実演

伊那市の市民の森(ますみケ丘平地林)で3日、森を楽しむイベント「森JOY」が行われた。市50年の森林ビジョンを応援する官民のプロジェクト、伊那市ミドリナ委員会が昨年に続いて開催。「森と歓喜する」をテーマに、コンサートやトーク、ワークショップ、森のキッチンなど五感で森を感じ、味わう多彩な催しがあり、森と人が関わり合ういま、未来を目指した。

メインステージでは、花人唐木さちさんの花入れセレモニーに続いて、この日シカ肉料理を提供した3人が”ジビエトーク”。

伊那谷の自然や文化を次世代につなぐ活動をする杉浦歩実さん=中川村=は「昔は人間が森と付き合っていた。関わりが薄くなったことで、里山でもシカなどの獣が爆発的に増えた」と説明。「おいしく食べてもらうことで、森と関わる大切さを知ってもらえれば」と語り、森と人の距離が近づけばシカ問題も「少しずつ解決していくのではないか」と展望した。

ざんざ亭(伊那市長谷)の長谷部晃さんは「シカ肉の強い味にひかれた」と、林業士からジビエ料理人になった経緯を語り、「捕ったらきちんと使いたい。ネックとなっているのが身近な所に解体処理施設がないこと」とした。

市民の森の管理を担うNPOの一員で、桜守でもある西村一樹さん=伊那市=は、チェーンソーによる伐採を披露し「間引くことで、木が、山が丈夫になる」。馬の力で木を運び出す「馬搬」を実演したのは横山晴樹さん=同=と農耕馬ビンゴ。高森町の小学3年、湊琥太朗君(9)は「馬の力すごい。重たい木を軽々と運ぶ」と驚いた。

遊びや学び、体験の場も盛りだくさん。バリトン歌手の髙橋正典さん、ピアニストの平澤真希さん、同市東部中合唱部などが美しい歌声や音色を晩秋の森に響かせた。

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