2019年11月07日付

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ある取材で、長野県は全国に類をみないほど美術館の数や開催される展覧会の数が多いと聞かされた。あまり気にしたことがなかったのだが、確かに毎週のように展覧会の取材をしているような気がする▼自治体が運営するものだけでなく、有名観光地には民間運営の美術館が存在する。諏訪地方をみても、各自治体に公共の施設が存在し、民間を含めれば思い浮かべただけで10はくだらないだろう。長野県にはなぜこんなに多くの美術館が存在するのだろうか。一般的に、昔から教育県と言われ、議論好きとされる県民性が背景にあるのだろうか。考えても確かな理由は分からない▼ふと他の文化施設も気になってネット検索してみると、かなり驚きの数字が出ていた。博物館の数は、長野県が37館と北海道をしのぐ全国1位。体育施設についても長野県は約1970施設あり、北海道、東京に次ぐ全国3位だという▼最も身近な公共施設で、地域住民のよりどころであり災害時には避難所ともなる公民館についても、長野県は約1510館と圧倒的に多く、2位の宮城県の3倍以上もあるというのだ▼こうしたことから他県からは「文化水準が高い」と思われるのだろうが、施設の維持にはお金がかかる。各自治体は苦しい台所事情にあり、どこも文化や教育にかける予算が減少している気がする。予算の適正配分。どの自治体も頭を悩ます問題なのだろう。

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