台風落果リンゴでアップルパイ 菓子庵石川

LINEで送る
Pocket

台風19号で落果した上伊那産シナノゴールドを受け取る石川信頼さん(右)。9日にアップルパイを販売して果樹農家の支援につなげる

伊那市荒井の菓子店「菓子庵石川」は、台風19号の強風で落果した上伊那産のリンゴでアップルパイを作り、JA上伊那本所まつりの会場で9日に販売する。当日の売り上げの3分の1を寄付し、同JAは果樹農家の集荷販売対策に活用する。社長の石川信頼さん(36)が、地域に根差した菓子店として「自分たちならではの方法で被害を受けた地元の農家の皆さんを支援したい」と計画した。

「台風アップルパイ」と名付けて、まつり会場のメインステージ近くのブースで午前9時から、1個300円(税込み)で販売。保温器を借りて温かい状態で150個ほど提供する予定だ。

同店には6日、台風19号で落果したり傷付いたりした71玉のシナノゴールドがJAから届いた。「台風の被害を受けたといっても、上伊那産のおいしいリンゴに変わりはない。状態は悪くない」と石川さん。7日から煮込み、地元のすずらん牛乳を使ったカスタードクリームも入れて焼き上げるという。

石川さんは、伊那商工会議所とJA上伊那、伊那市の若手職員らが取り組む「伊那谷スイーツプロジェクト」に全面協力し、同店の代表銘菓を生かした「ちいずくっきいサンデー」を開発。地元食材のスイーツづくり体験講座の講師を務める。この活動の中で落果リンゴの提供を受けられると知り、今回の支援を思いついたという。

上伊那では、辰野町から伊那市西箕輪にかけての広域農道沿いで台風19号による被害が多発。農業関係はリンゴを中心に約8893万円(県速報値)の被害が出た。

菓子づくりで地元食材を大切にする石川さん。「おいしく食べていただくことが支援になる」として来場を呼び掛けている。販売ブースには若手職員や体験講座の参加親子も駆け付ける。酪農家のおもてなし牛乳を使ったタピオカミルクティーも販売する。

おすすめ情報

PAGE TOP