見回りの負担軽減へ期待 鳥獣わなセンサー

LINEで送る
Pocket

わなセンサーの仕組みについて説明する渡邉修准教授(左)

通信大手ソフトバンク(東京)は、信州大学農学部(南箕輪村)、狩猟関連機器開発のハンテック(東京)と鳥獣わなセンサーを開発したと発表した。ニホンジカなどを捕獲するため仕掛けたわなの作動を感知してメールで通知する仕組みで、わなの見回りの負担を軽減することができる。10月下旬から伊那市で実証実験を始めており、来春の商品化を目指す。

野生鳥獣による農林業被害が深刻化する中、鳥獣捕獲の担い手である狩猟従事者の高齢化が進み、設置したわなの見回りが大きな負担となっていた。このため、無線を活用したシステムで見回りの負担を軽減することで効率化を図り、鳥獣被害の防止につなげようと開発した。

センサーは縦17センチ、横10センチ、厚さ7センチほど。くくりわなやおりとひもでつなげ、動物がわなに掛かるとセンサーから外れ、わなが作動したことがメールでスマートフォンなどに知らされる。

IoT(モノのインターネット)機器向けの低消費電力の通信規格「NB―IoT」に対応しているのが特徴で、低コストで運用できるメリットがある。また、ソフトバンクの既存の通信網を利用でき、新たな基地局の設置などは必要ないという。

実験は来年3月までの予定で、伊那市内の山林などに十数台を設置。センサーの機能や防水性、耐寒性、電池の連続動作期間などを検証し、さらに改良を重ねて商品化につなげたい考えだ。

信大農学部の渡邉修准教授は「電波を使って効率的に見回れるシステムができれば狩猟者の負担軽減につながる」と期待している。

同市では有線放送が運用する通信規格「LoRaWAN(ローラワン)」を活用したわなセンサーの導入も進められている。このセンサーの開発にも携わった渡邉准教授は「地形などによって長所、短所があり、すみ分けができる」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP