高山植物取り締まり 踏み荒らし・侵入が7割

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高山植物等保護対策協議会南信地区協議会は、地区内の山岳や自然公園で行っている保護取り締まりの、2015年度の状況をまとめた。取り締まり件数は259件(474人)と14年度を43件下回ったが、保護指導従事者の延べ人数に対する取り締まり件数の比率はほぼ横ばいで、被害状況に大きな改善は見られなかった。協議会では引き続き啓発活動に力を入れる。

保護指導は▽中央アルプス千畳敷カール周辺▽同その他▽南アルプス三伏峠北▽同南▽八ケ岳周辺▽霧ケ峰高原周辺▽横川峡周辺―で延べ1893人が行った。

集計によると、15年度の保護取り締まり件数は前年度の86%だった。保護指導の延べ従事者が前年度より10%以上減った中での減少で、保護指導従事者の延べ人数に対する取り締まり件数の比率は13.7%と、前年度の14.3%と比べても大きな変化はなかった。

指導内容をみると、「踏み荒らし」「禁止区域への侵入」が全体の7割を超え、写真撮影や食事、休憩時の無意識な行為によって踏み荒らし禁止区域に侵入する事例が目立った。区域別では中央アルプス千畳敷カール周辺や、霧ケ峰高原周辺などで増加。厳重注意は3件増の10件(17人)で、うち6件(10人)が八ケ岳周辺だった。

同協議会では、16年度もパトロールを通じてマナーやモラルの高揚を図り、高山植物等の保護を呼び掛けていく方針。グリーンロープにより規制されている侵入禁止区域について知らない登山者も多く、周知のための「立ち入り禁止板」設置を進める。

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