2019年11月17日付

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絶滅危惧種で県天然記念物のブッポウソウは、東南アジアなどから繁殖のために飛来する夏鳥。体は青緑色で、くちばしが赤く、羽の大きな白い斑点が特徴だ。体は光の当たり具合で青に見えたり緑に見えたり、宝石のように輝く▼県内の主要な生息地、中川村では今季、5月3日に初飛来が確認され、9月7日に最後の2羽が南の国に渡った。保護観察活動をするブッポウソウの里の会によると、確認できた飛来数は19つがいで、うち13つがいが繁殖に成功したそうだ。今年は50羽前後のひなが巣立ったとみられる▼今季は四徳大橋への営巣がなかった。1990年に初めて飛来が確認され、毎年のように営巣するような場所だったが、「時間をかけて行ってきた山の方への誘導の成果かもしれない」と会員ら。生息場所が広がり、別の場所に営巣したとみる▼伊那市の県伊那合同庁舎で20日まで、写真展「美しい村(中川村)のブッポウソウ」が開かれている。同会の今季の活動報告として資料も展示し、地元の小学校の児童たちと行った巣箱づくりや巣箱かけも紹介している▼併せて展示している巣箱の側面には、小学5年生の字で「絶滅しないようにがんばれ」とあった。観察や学習を通して育んだ保護意識が形になったのだろう。同会の活動がブッポウソウを守り育てるだけでなく、野鳥愛護の優しい気持ちを持った子どもたちも育てているのが分かる

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