尖石縄文文化賞 弘前大准教授上條さん表彰

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授賞式で表彰され「今後も現代につながる生活・文化を探っていきたい」と語る上條信彦さん=茅野市尖石縄文考古館

茅野市は17日、第20回宮坂英弌(ふさかず)記念「尖石縄文文化賞」の授賞式を同市の尖石縄文考古館で開き、受賞した弘前大学人文社会科学部准教授・上條信彦さん(41)=青森県弘前市=に表彰状と副賞50万円を贈った。植物を加工する縄文時代の石器の地域性や加工技術の検証が評価された。

式には市の関係者ら約55人が出席。小林達雄選考委員長(国学院大学名誉教授)は「縄文人が植物性の食料を作る石臼とすり石の道具一式に情熱を傾け、北から南へと研究。写真を撮り、実測した積み重ねは高く評価される」と述べた。今井敦市長は「縄文人の食に着目、それが石器につながったと聞き、縄文への意欲を感じている」とたたえ、今後の研究に期待した。

上條さんは松本市出身。学生だった名古屋大学時代から研究を始め、全国各地の縄文遺跡から出土した石臼とすり棒や、そこに付着している微量の木の実の粉(でんぷん質)を調査。約1万年間とされる縄文時代を区分けし、その時代ごとドングリやクリの実などの加工技術を地域ごとに体系化した。

表彰状を受け取った上條さんは「これを糧に、現代にもつながる人の営みや道具の使われ方などをさらに研究。『生活・文化を探る』をテーマに、取り組んでいきたい」と語った。今回の尖石縄文文化賞には個人・団体から11件の応募があった。上條さんはこれまでの受賞者で最年少だった。

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