2019年11月19日付

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青いレールの上を走るデフォルメされた鉄道車両。今も昔も多くの男子を夢中にさせる玩具「プラレール」が1959年の発売以来、今年で60周年を迎えた。はやり廃りの激しい玩具業界にあって今なお不動の人気を誇るロングセラー商品だ▼発売元のタカラトミーによると金属製玩具が主流だった50年代、最新素材のプラスチックを材料に開発した汽車とレールの玩具が始まり。レールは半世紀以上、同一規格を維持しており、これまでに販売した総延長は今年1月現在で9万7800キロ以上(地球約2周半)に上るという▼プラレールの魅力は「自由度の高さ」とされる。直線と曲線のレールが生み出す無限のレイアウトに駅やトンネル、踏切といった多彩な情景部品。車両のバリエーションも豊富で子どもならずともその魅力に引き込まれる▼かく言う私自身の幼少期にはプラレールで遊んだ記憶がなく、息子の遊びを通じて楽しさを知った次第。決して安い買い物ではないが、鉄道マニアでもない私がJR飯田線で使用されている車両を自主的に買い求めることになるとは思わなかった▼「親子3代で楽しめる」。プラレール60周年を記念したイベントの告知にこううたわれていた。個人の趣向が多様化している時代に思い切った宣伝文句だと感じたが、息子を口実に車両を購入した自身の行いが、コピーの正当性を証明しているようにも思えた。

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