2019年11月21日付

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立ち寄った図書館で、「2019年今年の漢字」の応募箱を見かけた。1年間の世相を表す漢字1文字を選び、12月中旬に京都・清水寺の舞台で発表される年末恒例の風物詩。もうそんな時期になった▼日本漢字能力検定協会の企画で、1995年から続いている。初年は阪神淡路大震災や世間を揺るがしたオウム真理教事件の「震」。以降、O157食中毒やBSE問題があった96年の「食」、都市銀行や大手証券会社の経営破綻が続出した97年の「倒」と続く▼今年で25年目。昨年までに選ばれた漢字を見てみた。「愛」「新」といった前向きになれる語感の字もあるけれど、「毒」「戦」「偽」など、ネガティブな1文字が多く目につく。残念ながら人の記憶は、悪いことほど印象が強いのかもしれない。昨年も自然災害が相次いだ「災」だった▼自分も漢字の1票をと、今年を振り返った。歴史的な改元や身近な生活に関わる消費税の増税などをまず思い出した。日本中を熱狂させたラグビーのワールドカップ(W杯)は記憶に新しい。台風19号災害の県内被害という深刻な問題もある▼単純で申し訳ないけれど、今年を集約する1文字として「和」の文字が思い浮かんだ。「令和」の一部分であり、快進撃したラグビーW杯日本チームの合言葉は和そのものの「ONE TEAM」。被災地の復興と生活再建も、多くの人の和や協力が欠かせない。 

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