権兵衛峠の道路崩落 仮橋設置で復旧へ

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伊那市内で開かれた災害復旧技術検討委員会。崩落箇所に仮橋を設置し、年内の片側交互通行を目指すとした

台風19号の影響による道路崩落で国道361号の権兵衛トンネルを含む区間が不通となっている問題で、国土交通省飯田国道事務所は21日、崩落箇所に仮橋を設置し、年内の片側交互通行を目指すと明らかにした。近く本格的な仮復旧工事に入る。伊那、木曽地域にとって通勤・通学、救急医療、観光などの面で影響が大きく、長期不通を避ける必要があると判断した。本復旧に向けた調査も進めていくとしたが、着工や完了時期は見通せないとした。

伊那市内で同日、識者らでつくる災害復旧技術検討委員会の第2回会合が開かれ、終了後の会見で説明した。

鉄骨製仮橋は長さ15メートル、車道幅4メートル。崩落箇所のトンネル側に23本のくいを打って橋台を架設し、権兵衛2号橋(南箕輪村)の既存の橋台との間に架ける。観光バスや大型トラックも通行できるようにするという。

検討委はこの日、崩落の原因について、台風の大雨の影響により「地下水の流動層から相当量の地下水が流出したことによるもの」と、これまでの調査結果に基づく推定を発表。横方向への水抜きボーリングで水対策を万全に施した上で、仮橋の建設を進めるとした。2号橋の橋台や権兵衛トンネルでは、目立った損傷や大きな変位は確認されなかったとした。

会合は冒頭部分を除いて非公開。「仮橋設置に関して異論はなかった」という。

検討委事務局の飯田国道事務所は会見で、「仮復旧ではなく本復旧に入っていく方法もあるが、設計や工法の検討などにも時間を要して通行不可が長引く。早期に通行ができるようにするのが望ましいと判断した」と述べた。本復旧については「いつになるかなど、現時点でスケジュールは示せないが、最善を尽くしていく」と強調した。

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