2019年11月24日付

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ネットに上げられた「母からの書き置き」が面白い。中学生や高校生の息子、娘へのものが多いか。「忘れ物ありませんか?携帯電話、財布……ズボンのチャック。行ってらっしゃい」「エアコンを切ったら食べてください」などなど▼後者ではエアコンのスイッチを切ったらご飯を食べて―と伝えたかったようだが、忙しい母たちである。「スイッチ」「ご飯」が抜け落ち、子は「エアコンを刻んで食べるのかい」とつっこみを入れる。仲の良さも伝わってきて微笑ましい▼都市部の子たちを農家が受け入れ、農業や自然、生活体験を通して触れ合う伊那市の「農家民泊」。農家の皆さんに伺うと、子どもたちが使った部屋に書き置きが残されていることがある。「ご飯がおいしかったです」「また伊那に来たいです」。就寝前か朝方に書いたのだろう。別れ際のお礼だけでなく、文字でもありがとうを伝えたいと▼「よそのお子さんを受け入れる訳ですから正直気疲れはします。でもね、これを読むとね、うるっときて。農家民泊をやって良かったな、頑張ろうとなるんです」。書き置きは宝物になり、次への活力にもなっている▼自分が保管するわが子からの書き置きも増えた。最近は絵を添えて、漫画のように吹き出しに伝言メモを書いている。漢字も増えてきて、古い順にめくっていくと成長を実感できる。懐かしさも込み上げてきて、ほっこりする。

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