2019年11月25日付

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災害からの復興で住宅再建を手厚く援助する必要があるのは、平時でさえ人口流出が止まらないなか、崩壊しかねない地域コミュニティーを守っていくためでもある▼県統計グラフコンクールの表彰式の会場に入賞作品が展示されていた。飯島小4年の土村芭安さんの作品は「帰ってくる?帰ってこない? 生まれ育った飯島町」。小学4年生48人への調査で「大人になったらどこに住んでいると思う?」との質問に対し、町内と答えた児童は22人にとどまった。町外へ出る理由は仕事や進学のためなどだが、一方で「大人になっても飯島町にいたいと思う」と答えた児童は42人にも上る▼望月中の畠口真緒さん・美緒さんは「都会と田舎 中学生の意識調査」で同校と埼玉県の生徒の意見をまとめた。将来、田舎と都会のどちらに住みたいかを調べると、「今住んでいる場所への満足度が、田舎の生徒のほうが低かった」▼生活の便利さは自然や静かさなどの田舎の魅力を上回ると指摘している。都会は勉強や仕事の幅が広がるから選ばれるともいう。他方で田舎暮らしの経験のある都会の生徒3人が3人とも「田舎で住みたい」と答えたことも報告する▼畠口さんらは「田舎になんらかの魅力があるのは大きい」として、「もっと魅力をアピールし、交通機関が充実すれば」と人口増の可能性を示した。子どもたちが未来に期待している。大人も頑張らねば。

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