2019年11月27日付

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湖のレジャーの一つである遊覧船乗船。湖に繰り出す開放感に加え、陸側から見る風景とは異なる湖上からの景色を眺めることができる。諏訪湖では間もなく役目を終えて引退する遊覧船がある▼運航中の「竜宮丸」である。1976年の就航後、子ガメが親の背に乗っている船形や愛らしい表情が多くの人に愛された。老朽化に伴う引退はやむを得ないが、運行終了を残念がる声が出ている▼なぜ、カメの形なのだろう│。事業者に聞いたところ、導入当時の関係者は亡くなるなどして経過は定かに分からないが、「乗船する人に親しんでもらえるよう動物の形を取り入れたのでは」と教えてくれた。カメの形の遊覧船は珍しく、国内では他に福島・猪苗代湖で運航するのみという▼来年3月に竜宮丸に代わる新遊覧船の就航が決まっている。名称は「スワコスターマイン号」。湖上に打ち上がる花火が見やすくなるよう屋上に広いスペースを確保した展望デッキを備えるのが特長で、1階フロアを合わせて定員は100人。船の形は竜宮丸とは異なる。新たな名物になることを期待したい▼12月1日に「ありがとう竜宮丸」と題した感謝祭が諏訪湖で行われる。感謝祭後も湖の氷の状況によるだろうが、1月半ばごろまでは運航予定という。伝説上の宮殿「竜宮城」には行かれなくても、多くの人に思い出を運んでくれた竜宮丸にお疲れさまと言いたい。

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